2005年 08月 30日
Genius P.J's |
個性の強さってのは、やっぱり簡単には理解はされないもんだ。
けれど不思議とその個性がピック・アップされるようになると、強烈過ぎるにも関わらず人は惹きつけられて行くようになる。今回取り上げるアルバムは、まだその一歩目だ。
Genius P.J's は出会った時から、とにかく個性的だった。モチロン今は更に磨きがかかってしまっている。バンドっていうのは全員が同じ方角を向いた時に一番輝くと思っていた自分の感性を彼らには全てぶち壊された。
コイツらばっかりは全員が違う方角を見たその時の爆発力が凄まじいのだ。その力はライブでこそ頂点に達するかと思っていたのに、このアルバムを聴いてまた予想を遥かに裏切られてしまった。
2MC が紡ぐライムに重点を置いたのであろう1st アルバムは、ライブで目立ち過ぎてしまう攻撃性以外の魅力を強く印象付ける。
一貫してWorld Against Me といった心理イメージなのだが、対社会への攻撃は決して自分を過大に鼓舞し過ぎた、上から見た言葉に終らないありのままのちっぽけな自分にしか出せない言葉として胸に響き渡る。
コイツらを表現するにはリアルという言葉が一番似合う。下手に金ばかりかけて、大風呂敷を広げた作品にはするつもりもなかったのだろう。自分達が居る場所も進む場所も奴らは全て分かっているから、そこには嘘が無い。
「これが俺である為の表現」正にその通りのアルバムだ。
こんなにスゲェ作品を作ってくれたMIRANO の盟友Genius P.J's に心からおめでとう、そしてありがとうと言いたい。
Genius P.J's 1st Album "Dust Heap" 9月7日発売
Genius P.J's @ Audio Leaf
by miranosand
| 2005-08-30 23:53
| Genius P.J's